今朝の新聞紙面に興味深い記事が載っていた。(28日のN・Yタイムズからの引用)ビッグバン説への反論とかで、宇宙は今から150億乃至200億年前ビッグバンと呼ばれる大爆発で創造されたという説に対して、スエ―デンのハンス・アルフベン博士は、彼の理論の中で、宇宙には始まりも終わりも無いはずという説を唱える。
僕は思う。二つの説は異なる様で,つきつめれば一つの理に収束するだろう。宇宙は時間、空間、質、エネルギーが無限にコンバーターを続ける運動イメージとしてとらえられる。零と無限、無限小と無限大が背中合わせにコンバーターの仕組みとして組み合わさっている構造ということになりはしないのか。しかし人間の物理学的認識はいつまでたってもごく限られた範囲でしかなくそれを越えては全く無能であるとしか云いようがない。人間はやはりこの世に生を享けて存在するという限られた条件によるからだ。確かに宇宙の謎はいくらでも人間から後退していくといえなくもない。追えばそれだけ退いていく。果てしなく窮ることも無いだろう。やがて窮るという言葉すら、どこかで何物かに呑み尽され消滅していくに違いない。
―雪舞の夢を追いつつ・・・
白銀(しろがね)衣融(と)かし
雪に舞う
幻の命の美しく
お前に あの方の面俤(おもかげ)を
差しあげよう
抒庵