無限数の零(0)点(こうした言い草は幾何学的にはお笑いだろう)を喜びを湛えて飛翔していく生命の流れ。
原0点から無限数の方向にむかって、同じ力と速度で膨張していけば球形状となるのならば、その球状表面の無限数点が逆に原0点に向かって帰っていくとすると、その上、原0点を通過して越えて行くとなると、反転した球形状が現われる。生々流転の原型イメージだとしたら面白い。だが物体メディアでどう表現できる?
子供の頃、夏の海で観ていた半透明の海月(クラゲ)はいともたやすくそんな運動をしていたのだなぁ-と、妙にその頃のことが懐かしくなる。僕の無意識は、あれ以来一匹の海月(くらげ)を飼い続けていたらしい。
抒庵